バーのマナーの話「ハーフショットを頼みたい」

こんばんは、きるんです。今日は度々話題に上がっているバーのマナーの話です。先日ツイッターで「ハーフショットを頼んだら断られた。ハーフショットがOKになるのはどういうときなんだ?」というようなツイートを見かけました。今回はその辺について考えてみようと思います。

 

 

※注意

この辺は結構込み入った話になったり、議論になったりすることもあるので、これは僕の個人的な意見として参考程度に読んでもらえればと思っています。

また、この話はどこの店でも誰でも通用する普遍的なルールというよりは、これを守ったらみんなが気持ちよく過ごせるマナーのようなものだと思っています。

この記事の目的は、このマナーをみんなに強制することではなく、バーでどうしようか困ったときに判断するためのひとつの道しるべを作ることです。

この記事を読んで一人でも多くの人がバーでの時間を楽しくすごしてもらえたらうれしいです。

 ※補足:最初のほうの話は実体験がない人には非常にわかりにくい内容だと思います。ちょっと読んであんま関係ないなと思った人は是非「お酒を楽しみたいという気持ちを伝えるtips」だけでも読んでいってください!

 

はじめに

せっかくバーに来たんだからいろいろなお酒を試したい!と思ったことは誰にでもあると思います。そこで思いつくのがハーフショットでお酒を注文することですね。しかしこのハーフショットというのが曲者で、お店によってOKだったりNGだったり、同じお店でもお酒・タイミングによって違うこともあります。加えて基本的にどこにも書かれていないことが多いです。不安ですね。初めて行ったお店でハーフショットを注文するときは未だに僕も不安になります。

このような不安はどうして生まれるのかというと、「ルールがはっきりしていないから」だと思います。

しかし、ルールがはっきりしていないと言っても全くランダムにOK/NGが出されるわけではないはずです。今日は僕が感じたある種の法則性のようなものを紹介したいと思います。

 

なぜルールがはっきりしないのか

ルールがはっきりしないのには何か理由があるはずです。そこで他の飲食店を見てみると、飲食店では「売り上げ」を上げることが最優先事項であり、それを基準に全てのサービスが決まっています。牛丼屋を思い浮かべてもらえればわかりますが、基本的には牛丼を提供すること以外はセルフサービスだと思います。

もちろんバーでも売り上げを上げることが大切であることは確かです。しかしバーテンダーは基本的にお酒大好き人間が多いです。お店開いちゃうくらいですからね。このせいで時にはバーテンダーの「お酒を楽しんでもらいたいという気持ち」が「売り上げ」以上に優先されることがあるのではないでしょうか。皆さんも一度は経験がありますよね。

ハーフショットの話に戻ると、ハーフショット提供というのは「売り上げ的には」お店にはなんのうま味もない行為です。つまりサービスであり、これはバーテンダーさんの「お酒を楽しんでもらいたいという気持ち」=「好意」から生まれるものなのではないでしょうか。

好意からのサービスだとすればルールがはっきりしないのも当たり前ですよね。

 

余談ですが、僕はハーフショット問題以外にも様々な部分でバーのマナーを複雑にしている要素は「お酒を楽しんでもらいたいという気持ち」なのではないかと思っています。おそらくバーテンダーさんはできるだけ多くのお客さんにお酒を楽しんでもらいたいと思っているサービス精神のある方だからこその問題なのでしょう。

 

「売り上げ」と「お酒を楽しんでもらいたいという気持ち」

ルール自体はまだはっきりしないものの、バーテンダーさんの好意からハーフショットの提供という売り上げに直結しないサービスが提供されていると考えらることもできることはわかっていただけたと思います。

しかし、どんなに楽しんでもらいたいと思っていても、売り上げを優先しなければいけないときもあるでしょう。例えば週末の夜9時~11時などの混んでいて人手も座席も足りない、あるならあるだけほしい時などですね。このような時は1杯分の売り上げで2倍の手間がかかるハーフショットはできれば避けてほしいと思われるのではないでしょうか。

反対に平日の早い時間など、比較的人手や席数に余裕のある時間であればお客さんにゆっくりとお酒を楽しんでもらいたいと思っているのではないでしょうか。またゆっくりしてもらうことが結果的に売り上げにも、リピートにもつながるため得策であるともいえるかもしれません。

このような時にお酒を楽しみに来たよ!という人が来たらハーフでも飲み比べでもなんでもやっちゃうぞーってなります。僕なら。

では、問題となるのはどうやってこちらからお酒楽しみたいよという気持ちを伝えるか。これが難しいと思います。僕は特にお酒の知識が自分にはまだ少ないと思っている時にはなかなか自分から話ができませんでした。

 

お酒を楽しみたいという気持ちを伝えるtips

このような書き方をすると形だけやってればいいんやろ?みたいに見えるかもしれませんが、ウソはよくないです。心から思っているときだけやりましょうね。

 

1.はじめにどんな風に飲みたいのか伝える。

いきなりあれハーフでとかいうよりは、「今日は3杯くらい飲みたいです。」「今日はハーフショットで3杯ほどお願いしたいです。」「今日はハーフショットで3杯ほど飲みたいです。この前Twitterに上げてた○○を飲みたいんですがどの辺から始めたらいいですか。」など

 

2.ストレートに言う

ちょっとあれ試したいんですけどハーフでもいいですかと言ってみましょう。案外「うちハーフやってないんですよ~」ってなっても「そうなんですね~」でなんとかなります。

 

3.バーテンダーさんの名前を聞く

 これは賛否両論あると思いますが、バックバー見て趣味が合いそうな人とかにはよく聞きます。

 

4.退店時に定休日を聞く

これはもう一回来たいと思っていることを伝えられるのでおすすめです。何らかの理由で1杯しか飲めずに出なければいけない時とかにもいいかもです。

 

5.この前飲んだボトルの話をする

 「この前○○飲んだんですけど似てるのないですかね~、これとこれ飲み比べさせてもらえますか」みたいな形でお願いしてみるとか

 

6.近くにバーない?って聞いてみる

仲いいお店とか紹介してくれたりします。バー好きなのも伝わります。 

 

まとめ

今回はハーフショット頼みたいけどルールがわからなくて頼みずらい問題についてでした。頼みずらいのはルールがあいまいだから。ルールがあいまいなのは売り上げとお酒を楽しんでもらいたいという好意の兼ね合いがあるから。お酒を楽しみたいよと伝えるにはどうすればいいのか簡単にtipsを紹介しました。

 

 次回予告

とはいえ好意だけでは売り上げが上がりません。売り上げが上がらないバーはつぶれます。次回は売り上げに着目してハーフショットを分析してみようと思います。